去年に続いて今冬も試みる。
すっかり忘れていたが、キロ10,000円のボラ子(ボラの卵巣)200g超が30%OFFになっていたのを偶然見つけて今年も作る気になった。

前回はモノの見極め方がよくわからず、血が回ってしまったものを選んでしまったようで血抜き後も一部変色したままだった。美味しく頂いたが、おそらくちゃんとしたものと食べ比べると生臭かったりしたのかもしれない。キロ6,000円くらいだったかと思う。
モノが分かるようになったわけではないが、元々そこそこ高値だし、見た目もきれいと思っただけあってか血抜きもキレイにできた。

今年は仕上がりまでトータル34日間。
香りも良く、塩加減控えめ、ねっとり旨味濃厚、良い感じ。

魚の卵巣の塩漬けは、ギリシャ、エジプト、イタリアなど地中海周りの「ボッタルガ」、台湾の「鳥魚子(ウーユーズ)」とかは情報があるけど、インド辺りは同じようなものはないのかな。
前冬は酒のつまみだけで終わったので、今冬はちょっと違った食べ方をしたいと思う。
今年の加工手順メモ
1日目:血抜き
氷水に浸けながら血管にまち針を刺して血を抜いていく。

大体抜けたら水に浸けて冷蔵庫にひと晩おいてさらにしっかり血を抜き切る。
2日目:塩漬け
やはり、今年は血がきれいに抜けた。

粗塩をたっぷりまぶして冷蔵庫に。

3〜8日目:水を捨てたりひっくり返したり
水が出てくるので容器を傾けておいた。

毎日水を捨てたり、ひっくり返したり、塩を加えたり。

9日目:水で塩抜き
1週間後、締まってちょっと硬くなっている。
水に浸けて塩抜き。

10日目:日本酒で塩抜き
去年は水だけだったが、今年は水にひと晩、日本酒に6日間浸けての塩抜き。

16日目:乾燥開始
しっかり柔らかくなっている。
ペーパーでしっかり水分を拭き取って、板に乗せて乾燥スタート。

17〜33日目:乾燥中ひっくり返したり焼酎で拭いたり
日当たりのよい窓際に放置。
乾燥開始から2日目、色付き始める。

乾燥開始から7日目、外側が硬くなり始める。

ひっくり返すと裏はしっとり。

乾燥開始から10日目、さらに色濃く硬くなっていく。

板側が乾きにくいので網に乗せる。(初めから、型の付きにくい巻きすを使えばよかったのかと後から思う。)

乾燥開始から14日目

乾燥開始から21日目、網で凹んだ筋に2ヶ所ほど茶色い点ができた。

34日目:完成、カッチカチに硬い
右上のヘリにあった薄皮が気になり、焼酎を含ませた脱脂綿で擦ったら傷になってしまった。

やはり反対面にも凹んだ筋に茶色い点が出来てしまった。次回は薄皮の件もあわせて気をつけよう。