ぬか床に酒粕を混ぜ込んでみたら、ぬか漬けの味のステージが上がった気がする

食材ノート

奥多摩に引っ越した知り合いがたまに遊びに来る際に、澤乃井などの地酒を持ってきてくれる。

今回はシーズンもあって、あきる野市にある中村酒造の千代鶴大吟醸の酒粕をいただいた。

嬉しい。

まずは大好きな粕汁。

具だくさんに3日ほど持つくらいたっぷり仕込む。

朝ごはんはもちろん、うどん入れたり、アテにもしたり。

1kgもあってまだ残っているので、他の利用や保存方法について調べていて思い付く。

そうそう、糠床に混ぜてみよう。

わりと躊躇せず300〜400gくらいガバッと入れ、塩も足してしっかり混ぜ込む。

2〜3日ではよくわからなかったけど、1週間ほど経ってみて、ぬか漬けの味が良くなっている気がする。糠の風味が良い意味でマスキングされているというか、爽やかだけど旨味が複雑に感じて、今までの味よりステージが変わったような、上がったような?

さらなる経過も楽しみ。

酒粕そのものについてもあらためて調べてみる。

酒粕とは

日本酒を作る上槽工程で、発酵が終了し熟成した醪(もろみ)を搾り、分離される液体が酒、固体が酒粕となる。酒粕には、米、麹、酵母由来の栄養成分であるタンパク質、炭水化物、食物繊維、ビタミン、アミノ酸、ペプチドが豊富。アルコール分は8%ほど。

酒粕の保存について

賞味期限は加工日から常温であれば3ヶ月ほど。直射日光を避け、冷蔵庫などの冷暗所(10℃以下)で、なるべく空気に触れないようにすれば色も風味も変わりにくい。冷凍で長期保存する場合は、できるだけアルコール分の揮発、水分の蒸発を抑えるようラップやビニールでしっかり包む。小分けにしておくと便利。

搾られた状況によっても差が出るが、硬い状態から時間の経過とともに発酵熟成して柔らかくなると色がついてくる。

表面に白い粉のようなものが出てもアミノ酸が結晶化した「チロシン」で問題なし。

甘酒や奈良漬はあまり好みでないから、少し冷凍実験もしながら、魚の粕漬けあたりをチャレンジしてみようかと。

タイトルとURLをコピーしました